【アニメガタリズ】4話 感想 アニメは何も生み出さない?
『じゃあ生徒会は、学園を牛耳る影の組織ってことですか!?』
『出た!製作委員会!』
『円盤?』
「違いますわ。アニメのパッケージソフトの事を円盤って言うんですの」
「そもそも円盤の売上は昨今の深夜アニメの成功の鍵となる重要事項なのですわ。」「1巻の販売本数を増やすためにライブチケットの最速抽選権やイベント招待券を付けたり得点は年々豪華になってますわ」
「中にはフィギュアや設定資料なんかも付けてどっちがメインだか分からないような物もありますし」
『何でそんなことしてまで円盤を売ろうとするの?』
「いい質問ですわ。アニメをそのまま放送してもそれで儲かるわけではないからですのよ」
「アニメ作るのってすっごくお金がかかるわけよ。だからいくつもの会社が1つの番組に出資して製作委員会って組織を立ち上げるってわけ」
『委員会?』
「製作委員会はアニメの予算を組んだり、円盤やグッズ、ネット配信や海外の番組販売の利益などを出資の比率によって分配しますの。売上が避ければ2期の制作が決まることもありますわね」
『みんなで番組を盛り上げようとしたり、時にはビジネスのためにアニメの内容に物申したり…』
『番組を作る上で最も力を持った影の組織みたいな面もあるし、作品への影響力も計り知れないわね』
--------------------------------------------------------------------------------
ブシツ、ダイバクハツ! | TVアニメ「アニメガタリズ」公式サイト
執拗にアニ研を廃部にしたいツバキは、部長エリカと、過去に何があったのだろうか…。
「どうせ無理よね。アニメ研究部なんて所詮何の役にも立たない。なにも生み出さない。ただのお荷物。他の部活で成果を出すことなんて不可能ですものね。悔しかったらあなたたち自身で証明してみせなさい。そうじゃないって」
「立ちはだかる生徒会による廃部の危機。これぞ部活ものの王道だね」
『そうそう!テレビドラマでそんなのやってましたね』
「うん、アニメだけどね」
『あの中野先輩ってどうしてアニメ研究部に?』
「そうだね…僕は仲間と共に部活することにずっと憧れてたのかもしれない。仲間が1つにまとまり成長する瞬間、その姿はとても光り輝いていると思わないか?そうあのオノトキ坂学園アイドル研究部みたいに」
『オノトキ坂?』
「伝説の高校生アイドル研究部さ。生徒会の妨害を乗り越えて廃部の危機を救ったんだよ」
『そんな高校生がいるんですか…じゃあ私たちも頑張らなきゃですね!おー!』
「うん。アニメだけどね」
『演劇部からの依頼だよ。明後日校内で公演予定の新歓ミュージカル、頼んだ衣装と違うものが来ちゃって困ってるらしいよ』
『先輩なら作れますよね!?』
『そ、そうね…やれるだけやってみるわ』
「報告以上です」
『アニメ研究部が演劇部の衣装を?ふふ、無駄なことを』
『ダメ、やっぱりダメ!』
『日本から来た青山絵里香です。えっと…その…』
「ねぇ家でピザ食べながらテレビ見ない?」「ソフトクリームもあるの?」
『……』
『プリフェア、こっちでもやってるんだ』
「ねぇエリカ、このアニメ日本のだよね?知ってるの?」
「うん、もちろんよ」
「私たちコスプレしてるんだけど、変身の時、日本語でなんて言ってるの?」
『!!……。あれはね…!』
「どうだい?この子たちは光り輝いているだろう?」
『先輩、提案があるんですが』
「え?」
『衣装なら、僕の好きなアイドルアニメを参考にしたらどうでしょう?』
「アイドルアニメ…」
『世界一の衣装を作りたいわ!』
「じゃあ蚕から?」『桑畑も必要ですぅ!』
『オノ!!トキ!!』
『オノ!!トキ!!』『オノ!!トキ!!』『オノ!!トキ!!』
『できたー!』
「どうだい?この子たちは光り輝いているだろう?」
「アイドルアニメは、定番の部活もの、事務所を題材にしたもの、地方のアイドルものと、ジャンルも様々さ。3DCGと超絶作画を駆使したライブシーンの彼女たちは、超!可愛いんだ!見てるだけで、汗の臭いや息遣いを感じるくらい、なんて言うかもう…最高の絵になってるんだよ!衣装だって!エレガントでファビュラス!エクセレント!!!!彼女たちの魅力をこれ以上ないほど引き立たせてたまらない!」
「あ…!あん!!!!はち切れそうだ…!」
「これらをフィーチャーすれば、最高の衣装ができるに違いない!!」
「それに、常にアイドルアニメで描かれてきたのは、初めはまとまりを欠いていたアイドルたちが1つにまとまっていく姿さ」
「それって…」
「今の僕たち、アニメ研究部の姿そのものじゃないか」
「やりましょうエリカ先輩!やっぱりうちの部長はエリカ先輩です。私先輩とみんなと一緒にこの部活を続けたいんです!」
「衣装、やはり間に合わないわね」
「開演時間を延ばす可能性もあります」
『いえ。演劇部には、体育館の使用時間厳守と伝えています』
「このまま公演中止ね!」
『大丈夫、さぁ…ショーの幕開けだよ』
『そんな…』
「ギリギリセーフだし…」「やったー!」「これで生徒会も…」
「いえ、認められないわ。この程度の事で、廃部が免れると思ったら大間違いです。アニメ研究部なんてくだらないもの」
『くだらなくなんかない!留学先で1人だった私を、アニメが救ってくれた!だから…、このアニメ研究部も、みんなの場所も、絶対に失くしたくない!アニメは何も生み出さないなんてことはないよ!アニメは色んな物を生み出してるわ!』
『物だけじゃなくて、人と人とのつながりも。。。あの頃の私とあなたもそうだったよね?ツバキ』
「悔しいけど今回は私の負けね。廃部の件は取り下げることにします。だけど覚えておいて。あなたが好きな物を私は好きになれないわ」
「待ってください会長!」
「なんてチョロいんですか会長!」
『やりましたねエリカ先輩!』
「これからは部費の使い方に気を付けますわ」
『はい、廃部の件は失敗しました。これ以上私の手に負える案件ではありませんので……はい、失礼します』
次回予告
『昔のアニメは魔法一発でアイドルになるって夢だったよなぁ。でも最近のアイドルアニメはガチで練習したりオーディション受けたり大変な時代になったよなぁ。次回アニメ研究部がまさかの壁サークルに!徹夜はするなよ』